ウインタータイヤ事情 |
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オランダではウインタータイヤ(日本でいうスタッドレスタイヤ)は義務化されていません。従い装着は個人の自由です。 お隣のドイツでは、「降雪等、冬の厳しい天候時にはウインタータイヤを装着すること」という法律です。 逆を言えば、降雪、積雪がなければ普通のタイヤでもよいということになりますが、いつ天候が変化するかわかりませんので、 冬期にドイツに行く機会がある場合、 どこで購入するか。 普段使用しているカーディーラー、或いはタイヤ専門店(KwikFit、EuroMaster、Profile tyre center等)で購入できます。 最近は、ほぼどこでも有料でタイヤを保管してくれますので、ご自宅に持ち帰る面倒はありません。交換の方法として、 @現在車についているホイールを使い、タイヤだけを履きかえる方法と、 A新しいホイールも買って、タイヤ+ホイールを交換する方法があります。 @の方法が安く上がりますが、何年も繰り返すと、タイヤのリムが傷み、空気漏れ等の原因になります。 *弊社で販売、リースしている車両は、こちらで手配、交換予約を無料で行いますのでご連絡下さい。 |
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ウインタータイヤとは 気温が下がってもゴム硬くならず、タイヤの表面にたくさんある細い溝でグリップ力を強くしているということです。 目安として気温が7度を下回るとウインタータイヤの方がグリップがよいと言われています。 気温が7度で路面が濡れた状態で時速80kmから制動テストをした場合、夏タイヤでは停止まで40mのところ、 ウインタータイヤでは6m短い34mで停止するとのこと。(タイヤメーカーM社のデータ) これとは逆に、夏の晴天時の制動テスト(ANWBのデータ)では、時速50kmから停止するまで、気温15℃ではウインタータイヤの場合14〜15m。 35度を越える時には19m程度になります。これに対し夏タイヤは12mとなっています。 従い面倒でも季節に合わせて履き替えるのが懸命と言えます。 タイヤの価格 サイズにもよりますが、一般的に4本で500-1000EURくらいします。 ホイールと一緒に購入する場合、700-1500EURくらいはします。 タイヤの交換と、夏タイヤの保管費用は一回 100EURくらいというのが相場でしょう。 個人で買うには意外と高いですし、年2回の交換も意外と面倒で、夏になってもウインタータイヤのまま運転してしまうような ケースも多々見受けられます。
ウインタータイヤの寿命 |
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オランダの事情 オランダでは降雪がありますと、各自治体で除雪車や塩を撒くトラックが出動し、路面凍結を防いでくれます。 従い、高速道路、幹線道路では、比較的安全に走行できます。 ただ、住宅地の中の車のあまり通らない道では、積雪がアイスバーンとなり大変滑りやすいので、徐行運転が必要です。 アイスバーンになってしまったら、ウインタータイヤでもグリップは期待できません。 雪が降り始めてからでは遅い 毎年、初雪の頃になると、一斉にウインタータイヤのご希望、問い合わせが殺到するのですが、 実際にはその頃にはもう遅く、タイヤの在庫が無かったり、納期がかなりかかったり、万が一在庫があっても、 交換の予約が取れるのが数週間後ということもまれです。 ウインタータイヤ購入を決めかねている方。 *前述のように冬期にドイツに行く場合は、購入をお勧めします。 *セカンドカー等で、近距離だけに使用している車は、特に強くお勧めはしません。 幸いオランダが義務ではありませんので、降雪、積雪時は出来るだけ車間距離を取って走行してください。 高速道路、幹線道路は除雪され、早朝、深夜を除き、路面凍結することはあまりありません。 よく、ウインタータイヤでないと危険で走行できないのではないかというお問い合わせもいただきますが、 数年前までは、ウインタータイヤの存在すらあまり知られておらず、積雪時には、通常より車間距離をあけて運転していました。 スピードを落として、車間距離を十分あけることと、急のつく運転は絶対にしないことです。(急発進、急停車、急加速、急ハンドル) このように慎重に運転していただければ、ウインタータイヤでなくても事故は十分防げます。 ウインタータイヤでも、積雪時は結構滑るものですので、ノーマルタイヤより、多少良いくらいのつもりで過剰に期待しない方がよいでしょう。 替えた事で安心して、不注意な運転をする方が返って危険です。 従い、@費用面、A交換の手間 についての問題がなく、少しでも安全に、というお考えであれば交換、購入するとよいでしょう。 皆様の安全運転をお祈りいたします。 ディーズ・インターナショナル |